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【映画の感想:望郷】

こんにちは。


1937年製作の映画「望郷」を観ました

boukyo

あらすじ

アルジェの一角にあるカスバは路地が入り組み、諸国からの流れ者が
集まる無法地帯となっている。フランス本国から逃れた犯罪者ペペ・ル・
モコ[2]ギャバン)は、いつしかそこの顔役となり、情婦イネス(ノロ)、
忠実だが若く思慮の浅い子分ピエロ、短気で金のことしか頭にないカルロス
(ガブリオ)らに囲まれながらも、威信にかけて逮捕に臨むフランス警察の追及も
厳しく、カスバから一歩も出ることができなかった。

一方、地元の敏腕の刑事スリマン(グリドウ)は、ペペと普段から会う奇妙な
関係を保ちながら、カスバの住人を敵に回すことを避け、ぺぺがカスバから
出る逮捕のチャンスを伺っていた。そんなある日ぺぺは、逮捕を狙ったフランス
警察の捜索(もちろん、逮捕は失敗)のどさくさで、カスバを訪れた故国の
女性ギャビー(バラン)と知り合い、彼女に惹かれる。

これをチャンスと見たスリマンは、ギャビーとぺぺの逢瀬の手引きをし、
二人は恋仲になる。しかしスリマンの策略により、ギャビーはぺぺが死んだと
教えられ、パリに帰ることにしたため、後を追おうとしたぺぺはまんまと波止場に
おびき出されるかっこうになり、客船に乗り込んでギャビーを探しているところを
逮捕されてしまう。手錠をかけられ連行されるペペはギャビーの乗る客船を
空しく見送る。そのとき、ギャビーが甲板に姿を現した。彼女に向ってペペは
「ギャビー」と叫ぶが、その声は汽笛にかき消されてしまう。
ペペは隠し持っていたナイフで腹を刺して死ぬ。(Wikiより)


何の魅力もないどころかすぐキレる子供みたいな人格なのに何故か
人気者の主人公ペペ

男の登場人物みんなペペにヘラヘラ愛想笑いしていて(慕っているというより
媚びている)、ペペは何かというと人を「ガキ」呼ばわりするのですが

言ってる本人がオコサマというw

どこが良いのかさっぱりわからない主人公、

「女にもてる秘訣は?」と聞かれてドヤ顔で


「セックス・アピール」

wwwww

発情期のメスじゃあるまいし、普通そんな基準で異性を見る女性は
いないと思う

百歩譲ってジョニー・デップとかならまだわからんでもない

この主人公、本当に何も魅力がないんですよ

(ジャン・ギャバンの目つきや表情がラッセル・クロウに似ている、と書かれて
いるレビューを見てちょっと納得)



ハードボイルド系は「マルタの鷹」は面白かったから苦手な訳ではない

でもセリフや芝居にいいところがない


昔の映画だからそんなモノ・・・というのはちょっと違う

(「紳士協定」はシナリオも演技も素晴らしかった。特に女優陣)


相手役でパリの象徴として登場するヒロイン、ギャビーも魅力がない

「歩く宝石」とまで言われる彼女ですが、確かに見た目は華やかで目立つ

けれど薄い眉と取り澄ました表情はマネキンを連想させる・・・それに

ペペが言う「(宝石の向こうに見える)カフェやメトロ」の雰囲気がない


ペペの故郷のパリにいた頃の回想シーンが一切ないせいか
郷愁の想いが感じられず、ただただ


「カスバに飽きた」


それだけの想いしか伝わってこないので、ラストも胸に響かない

世界遺産となっているカスバもセット撮影が多いのか臨場感が
あまりない


シナリオも、役者の演技も演出も背景も

大事なものがごっそり抜け落ちている「名作映画」でした


追記
今日観たミュージカル映画雨に唄えば」は、面白かったです