漫画感想「チロルチョコで働いています」伊藤フミ著（ネタバレ無し）

先日ご紹介した「美術館で働くということ」と
同じ系列のお仕事内容紹介本。

「美術館で～」と同じく、綿密な取材をした上で
創作された薀蓄満載のエッセイコミックです。

絵は

クセは無いけど特に魅力も無い感じ。
でもエッセイコミックという性質上こういう
あっさり系の絵柄が合っているのかも

しれません。

こんな感じのちんまりしたバラエティ豊かな
チョコで皆さんお馴染みだと思います。

私も子供の頃よく食べました。

これは商品名だと思っていたのですが会社名
でもあるそうです。

この本はチロルチョコの企画から製造、販売
までについてわかりやすい切り口で説明されて
いて、舞台裏を知りたい方にはお薦めの本
です。

ですが、ただの薀蓄漫画ではありません。

企画スタッフがTVCMやキャラグッズ、美術館や
看板、いろいろな商品等から様々な情報を
意欲的に吸収し、自由な発想から生まれるアイ
デアの数々やコレクター魂をくすぐる多様な味と
デザイン性豊かな品々が生み出されるまでの
試行錯誤の日々･･･それらが実に遊び心豊かに
楽しそうに描かれているのです。

こんな職場で働けたら（大変だけど）楽しい
だろうなぁ･･･

と。

思えば私が昔仕事をいただいていたアニメ

制作会社もそんな社風でした。

（当時は予算が無くて原作つきを扱えずオリジナル
作品を作らざるを得なかったのですが、それが
かえって幸いして名作を次々生み出しました。）

スタッフの士気が高く、ハードな仕事内容で体は
ボロボロだったけど、実にやりがいのある楽しい
仕事＋職場でした。

仕事が楽しくやりがいがあるって、幸せな事です
よね＾＾

この本読みながらつくづく思いました。

読むと元気が出てハッピーな気分になれる本
だと思います。

お薦めします。

趣味日記Passage