合戦報酬＆お詫び戦くじ＋本の感想いろいろ

こんにちは。

先ず、最近読んだ本の感想を。（お薦め度は◎←○←△←×の順）

【須賀敦子全集第2巻】須賀敦子著　◎

suga

著者が長く暮らしたイタリアでの思い出を綴るエッセイ集。
独特の文体、過不足ない精緻で正確な言葉を選びつつ、丁寧に
書かれた珠玉のエッセイ。
まるで読者もその場にいるかのように感じられるリアルな人物情景描写が
素晴らしい。

心に滋養をもたらせてくれるような濃密な文章は、読み応えたっぷり。

耳に心地よい話ばかりではないので読む人を選ぶと思いますが、
個人的には大当たり。機会がありましたら是非ご一読を。お薦めです。

【帰ってきた日々ごはん②】高山なおみ著　○

hibigohan

料理研究家の日記エッセイ。
日々の出来事のついでにあっさり書かれているメニューやレシピの数々。

「ごちそう」ではないけれど、時々変わった食材の組み合わせがあって
意外性があり、面白かったです。

文章は最初、淡白すぎる？と感じたけれど、徐々に波長が合っていくと
いい感じに。気取らず飾らず淡々と。そこがツボ。

【暮らしをつむぐ】坂井より子著　△

kurashi

ハウスキーピングについて書かれた主婦歴40年の料理研究家の本。
あるがまま、自然体と言いつつ一見非の打ち所がないように思える
「きちん」「きちん」とした生活スタイルは恐らく多くの人々にとっては
好ましく感じられるものだと思われます。
AMAZONのレビューはほぼ満点、ですし。

でも私には合いませんでした；
時間ごとにやる事が決まっていて、ものにはすべて「指定席」があり、
家族の暮らし方も決められているという「きちんと教」に洗脳される
ような気がして窮屈そうで｡｡｡
ご主人が定年退職した時「しばらくひとり暮らしをしたい」と言ったという
あたりに通じるものがあるような･･･

ゲームを仕事のようにプレイするようなタイプの人には合っているのかも
しれません。

【ジャック・リッチーのびっくりパレード】ジャック・リッチー著　○

bikkuri

ユーモアミステリ短編の名手、ジャック・リッチーの短編集。
なんと25作品収録。

今回は他ジャンルやブラックな作品も含まれていて、この作家の別の顔を
見たような。

基本的には簡潔で一切無駄のない文体、読みやすくわかりやすくオチが
効いてて話が面白いリッチーの持ち味は活きています。

が、今まで訳された作品の質が高かったので、若干物足りなさを感じます。

キャラ立ちの良い正義感の強い吸血鬼探偵カーデュラや、
思い込みの激しい迷捜査のやりとりが楽しいヘンリー刑事のシリーズが
入っていたのは嬉しかったです。

【はらぺこ万歳！】たかぎなおこ著　◎

harapeko

副題は「家ごはん、外ごはん、ときどき旅ごはん」
ごはんに関するコミックエッセイ。

決して上手いとは言えない絵が、見慣れてくるとエッセイのほんわかした
雰囲気に合っているような気がします。ヘタウマ（は好きです）とはちょっと
違うと思いますが･･･

エッセイとしては、表現が的確で正直な感じで好印象。楽しそう。
料理の絵はいまいちですが、美味しそうな味のものはそれっぽく見えて
くるから不思議です。
絵柄とくだけた言葉使いに抵抗なければお薦めします。

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不具合のお詫びくじの残り（メインサブ3鯖）＆合戦報酬の戦くじ。

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49-52鯖（メイン1）