【追加合成と本の感想】

こんにちは。

今「パークアヴェニューの妻たち」という本を読んでいます。

アメリカの特権階級の妻たちの話。
人類学者の作者視点で分析した内容の本です。

ブランド品や宝石で身を飾り立てて「特権」意識で閉鎖的社会を構築する
彼女たちの生態を、部族やサルの群れに例えているのですが
アメリカ的なユーモア混じりの分析がとてもユニークで楽しく面白い

最近時々目にする言葉「マウンティング」
これがキー・ワードになりそうな予感

と思ったら早々に、作者自身が結局研究対象であった筈の特権階級の
妻の群れに同化してしまったと告白

そんな自分も含めて、興味深く読んで欲しいとの事

読み終わったら感想書きますね

・・・ここまでが15日に書いた感想

以後、読後の感想↓

赤文字で本文引用しつつコメント

最初の方では

「わたしは長男と次男の為にママ教室に通い、子守と言い争い、
他のママとお茶をして、富裕層向けの音楽レッスンに願書を出し
保育園の審査を受けた」

うんうん、日本でもよく聞く話ね

「わたしはシャロンの方を剥いて、単なる社交辞令から
お嬢さんはいくつかしらと質問した。
「三歳。エマニュエル寺院の保育園に通ってる」
ぶっきらぼうにひどく得意げに答えた。まるで彼女本人が
ノーベル平和賞を受賞したかのように」

うんうん、いるよねこういう人w

子供や夫が、自分を飾り立てるアクセサリーみたいに思っている

「同じ階層のママから何かを褒められると必ず謙遜してみせるのが
流儀」

見下している相手には勝ち誇り、自分と同等かそれ以上と
見なした相手には卑屈に振舞うか媚びを売る
うんうん、男女問わずにいますねそういう人
選民意識の強い人に多い気がする
自分と周りとの力関係に敏感なのね

「オリーブヒヒは最大で150頭からなる群れをなして暮らしているが
主にメスで構成されメスが主導権を握っている。
群れには確固たるヒエラルキーがあり、その頂点にいるメスの
ヒヒがあらゆる特典を受けることができる。おいしいエサ。安全な
寝場所。よい男友達。交尾の多くの機会。高い繁殖成功率、
つまり子供を多く産み、その子供たちがまた大人になって
子孫を増やしていくということ。」

「低い地位にいるメスが、オリーブヒヒの社会で「成り上がる」為に
使う戦略は、一番偉いボスへのグルーミングをしばしば試みて、ボスの
子供の面倒をみる事だ。上位にいるメスは、その子守志望のメスを
平手打ちしたり、時には激しい暴力をふるって拒絶する。
しかし最終的には子供の世話を期間限定で与えてやる事もある。
これによって地位の低いメスは一目置かれる存在になれる。」

特典、特権・・・

「周囲で似たような出来事が起きている事に気付くようになった。
場所はアップタウンの横断歩道や高級ブティック、美容皮膚科医の
待合室。華やかに着飾った女性が他の女性を品定めするだけでなく
攻撃してくる」

この「攻撃」とは、「相手を物理的心理的に追い詰め、自分の優位を
誇示する行為」です。

「人間の女性のあいだで見られる、助けてやらない、悪い評判を流す
（誰からも協力してもらえないようにする為）、噂話を広める、仲間はずれ
にするなどはすべて、この先競争相手になるかもしれない相手を
叩きのめす効果的な方法となる」

男女問わずいますねこういう人達
「一緒に」嫌がらせする事で、自分たちが固い絆で結ばれていると信じ
確認行為を絶えずしていないと気が休まらない人々

これは何も「パークアヴェニュー」に限った話ではなくて
そのへんにゴロゴロ転がっているありふれた話です。

ただ、アメリカの富裕層は、豪華さのスケールが半端ないので奇異に
思えるだけ。

・・・そんな事を思いながら本を半ばまで読んだあたりから様子が
変わっていきます

「作者が自分たちの事を書いていて本にすると知った途端」、
今まで冷ややかでよそよそしかったセレブママたちの多くが

突然優しく親切で好意的になり、作者を受け入れるようになる

( ﾟ∀ﾟ)ｱﾊﾊ

「この本はきっと、ベストセラーになるわ」

それで作者は、分析そっちのけで
セレブママ達に同情的に、共感を持って書くようになり
仲間扱いしてもらえる事に感謝までするようになるのですよ

まぁ、拒絶されまくったセレブママ達に突然ちやほやされ始めたら
舞い上がるのも無理はないw

作者が子供を流産したとき「私もそういう経験したの、よくわかるわその
気持ち」といたわり優しく接しながら

「セレブママの本には、実名出すの？(･∀･)」

と聞いてくる

そんな彼女達を、

「社会的本能がある為に、動物は仲間たちがいる社会に参加する事に
喜びを見出し、彼らに同情し、様々な面で役だとうとするのである」

とまとめている作者

痛烈な、皮肉。

いや～、笑った笑ったw

夫や子供をアクセサリ、自分と他者を力関係でしか捉えていなくて
頭の中にあるのは「マウンティング」
そして互いに利用しあう関係が、美談にすり替わっているw

ブランド品で武装して、豊胸手術を受け、必死にエクササイズに励み
食事制限してハイヒールを長時間履く為に痛み止めの注射して
抗不安薬を飲み、不眠に悩まされアルコール依存気味になり
絶えず他人と自分を比較し優位に立とうとする人たち・・・

一言で言えば「イカれてる」

一部の女性たちの「憧れの的」のセレブママの実態はなんだか

可笑しくて、悲しい。

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スキル追加合成いろいろ