漫画感想「美術館で働くということ」オノユウリ(ネタバレ無し:日展の話も)
「美術館で働くということ」オノユウリ著
先日AMAZONで注文した本のうちの一冊
です。
夫も私も画集観たり美術館巡りが好きなので
裏方の仕事内容に興味を持って購入。
帯の文章は
「美術館の舞台裏見せます!」
となっていて、絵は
こんな感じのほのぼの可愛い系です。
感想は・・・
結論から言うと「普通」です。
特殊な仕事内容を徹底取材して作った
創作作品で、綿密に取材されており
説明も的確で、仕事内容については
よくわかります。
学芸員達がどういうスタンスで仕事や
作品、画家と向き合っているのか
というくだりもなるほどと思えます。
絵柄もキャラも「エッセイコミック」らしい
読みやすさやクセの無さに好感が持て
ます。
ですが、「よく説明された話」の域を抜けて
おらず、特に心を揺さぶられるような
場面も無く、淡々としていてちょっと
もの足りないです。
でも知りたかった仕事内容については
十分満足したので、そのあたりに興味
がある方にはお薦めの本だと思います。
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もうじき毎年恒例の日展(日本美術展覧会)
が東京(上野)で開催されます。
日本最大級の美術展(日本画、洋画、書、
彫刻、美術工芸)で作品数もかなり多く
一日がかりでも十分観きれないほどです。
私は片道2時間かけて8回(8年)ほど
通いました。
初めて観に行った時は、あらゆる方向性の
様々な表現の作品群に創作意欲を刺激され、
すごく感激しました。
美術に少しでも興味をお持ちの方なら
一度はご覧になると良いと思います。